女性の健康をデジタルでつなぐ、marbleMeの現在地とこれから

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株式会社日本総合研究所

  • リサーチ・コンサルティング部門
    小倉 周人

女性の健康に特化したコミュニティサービス「marbleMe」のプロジェクトマネージャーである小倉さんに、サービス立ち上げの裏話から今後の展望までを伺いました。 

0からのスタートアップには大変な思いもあったそうですが、一歩一歩着実にサービスイメージを実現し、ついにサービスをリリース。今後の課題として、コミュニティ参加者とサービスをつないでいく「プラットフォーム」としての可能性を模索している最中だといいます。 

プロジェクト発足前夜 小倉さん参画のきっかけ

まず、小倉さんの現在の所属と、marbleMeに参加した経緯を教えてください

  • 小倉

    私は(株)日本総合研究所のヘルスケア・事業創造グループに所属しており、主にヘルスケア関連のコンサルティング業務に従事しています。民間企業の新規事業開発や政府省庁に対する政策提言が専門です 

    marbleMeに参加した経緯ですが、3年半ほど前、三井業際研究所で、未病予防のテーマを扱う際に、議論に参加しました。その時に、調査も良いけど、新規事業開発関連部署のメンバーが集まっていたので、新規事業開発を検討していきませんか?となったのがきっかけです。 

プロジェクト立ち上げ、そしてサービスリリースにかける思い

プロジェクトが本格的に始動した時、小倉さんはどのようにお感じになりましたか?

  • 小倉

    プロジェクトが本格的にスタートする前の2年間は三井業際研の活動として、有識の方々と共に議論を重ねていました。その中で、このプロジェクトの解決すべき課題には「コミュニティ」が合っているのではないかと気づきました。ちょうどその頃、BIPROGYさんが社会課題を解決するために「デジタルコモンズ」というコンセプトを提唱されてを展開される構想を持っていらっしゃいました。デジタルコモンズは、デジタル技術を使ってコミュニティを形成し、そこでユーザーがお互いの課題を解決することを目指すもので、このプロジェクトのコンセプトとよく合致していると感じました。 

    そして、BIPROGYさんで新規事業を立ち上げることが具体的に決まり、私も当初から検討に参加していたよしみで、プロジェクトに関わらせていただくことになりました。その時には、事業を形にしていくことに貢献できるのではと嬉しく思いました。 

    長年のプロジェクトがついにサービスをリリースできた今、感慨深い思いがあります。ただこれからが大事で、サービスをどこまで磨き上げ、ユーザーにとっての真の価値を提供できるかが重要だと考えています。 

プロジェクトにおける役割と注力してきた点

長期にわたりプロジェクトに関わってこられた小倉さんですが、主にどのような部分を担当されていましたか?

  • 小倉

    プロジェクト内のチームは、大きくはビジネス的な部分、企業との営業やアライアンスを担当するビジネスチームと、サービスデザインを考えるチーム、開発チームの3つに分かれていましたが、私はビジネスチームのまとめ役を務め、他の2つのチームとの連携も担っていま 

その中で、小倉さんが特に注力した点などあれば教えてください

  • 小倉

    仕事柄、事業計画構築やコンセプトづくりは多くやってきましたが、そのような計画があるだけではプロジェクトは進まないと感じています。みんなが納得して一緒に事業推進すること、外部と連携する際も丁寧に説明をして理解を得ることが大切だと思うようになりました。対人コミュニケーションを大切にして、みんなが納得できる理論や計画を立てることを心がけてきましたし、今後も重視していきたいと思っています。 

プロジェクトの大変さと、marbleMeのこれから

参加してこられて、大変だなと感じることはありましたか?

  • 小倉

    女性の健康というまだ市場成熟していないテーマで、コミュニティというソリューションもあまり例がないため、皆さんに事業内容を伝えて理解を得るのは大変でしたね。

スタートしたばかりのmarbleMeですが、今後どのようにしていきたいと考えていますか?

  • 小倉

    まだ想定している提供価値を十分には実現できていないと思うので、それをしっかり出していけるよう、サービスを磨いていきたいですね。また、サービスが開始されましたので、お客様からの要望も取り入れながらブラッシュアップしていきたいです 

    個人的には、コミュニティにたくさんの人が集まった時に、ユーザー同士のコミュニケーションだけでなく、ユーザーと様々なサービスをつないでいける「プラットフォーム」にしていきたいと考えています。ユーザーとサービスが集積すれば、大きなビジネスになるポテンシャルがあると信じています。